ももじろう story

短くて簡単な物語?を書いています(`・ω・´)ゞ

ティッシュ

ティッシュを見つめる
 
 
ティッシュはぼくらを
何度も見つめてきた
 
 
 
お互い見つめ合う仲ではないか
 
なんの感慨も浮かばない
 
 
 
ぼくらはティッシュのことを
そこまで詳しくは知らない
 
 
いつも使い捨てているティッシュにも
作りの親がいて
同期がいて
 
もしかしたら好きな人がいて
 
好きなティッシュがいて
 
 
 
ティッシュはぼくらの
秘密を知っているかもしれないけど
 
ぼくらはティッシュの秘密なんて考えたこともない
 
 
 
 
ティッシュは資源で
大切な仲間であり
捨てられるものである
 
 
 
ぼくらはティッシュに何か
行ってきただろうか
 
ティッシュのために何か
できただろうか
 
何か
しようと思ったことはあるだろうか
 
 
 
いや
ない
 
 
断じてない
 
 
 
ぼくらはティッシュの幸せのために何ができるのだろう
 
 
何もできない
 
何かしらの液体と共に
捨てられていく
 
 
 
日本人はティッシュが大好きで
ティッシュはいつもどこでも僕らのそばに居て
 
たまにぼくらのプライベートスポットにも手助けをしてくれる
 
 
 
ティッシュなしの生活なんて
ぼくらには想像することもできないだろう
 
 
 
 
 
ティッシュはなんというか
親がいるのが当たり前だったころに
 
その当たり前に気づかずに
いつのまにか大きな暖かさを与えられて育ってきて
 
たぶん
いなくなって
はじめてありがたさというか
感謝に気づくんじゃないかなぁ