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ももじろう story

短くて簡単な物語?を書いています(`・ω・´)ゞ

引きこもり

もう何年もぼくは外に出てない

 

 

外に出ることが怖いんだ
怖くて怖くて仕方がない
 
 
 
 
 
普通の人は
外に出ることなんて
簡単なことで
決して怖くなるような行為ではないだろう
 
 
 
 
 
学生は学校に
サラリーマンは会社に
主婦は買い物に
恋人は2人でホテルに
 
 
 
 
 
それぞれにいろんな目的があり
必ずしも楽しみなことではないが
それでも外に出ることができる
 
 
 
 
 
だが、ぼくにはできない
人が自力で空を飛ぶことが難しいように
ぼくにはできないんだ
 
 
 
 
あなたには、わからないと思うね
どうして、僕が外に出ることができないのかと
じつはぼくにもわからないんだ
 
 
 
 
笑えるだろ
当事者にもわからないのかよ
 
 
ぼくでもおもう
ただ、外に出ることに関して
ぼくは確かな恐怖を感じることが出来るんだ
 
 
 
 
 
外に出るために玄関に立つことも嫌になるし
外に出るためを想像するだけで身体の芯から震えてくる
 
 
 
 
 
ぼくはもしかしたら、病気なのかもしれない
うちのお母さんもいつも、ぼくを心配したような顔をする
 
 
そんな顔をされたって、どうしようもないのにね
 
 
 
 
 
そんなぼくも
外に出たいという意志がある
 
 
じゃぁ、出てみろよとも思う
出れないんだ
 
 
 
 
 
これは言い訳のように感じると思うけど
考えてほしい
 
 
もし仮にあなたが
公然の前でパンツ一丁になってくれと頼まれたらどうする?
 
 
 
 
別にパンツ言い訳になったからといって
報酬が出るわけでもない
もしかしたら
だれかに褒められるかもしれないし
警察に捕まるかもしれない
 
 
 
 
 
でもあなたは、どっかでそんな欲望を抱いたことがあって
それで、あなたはパンツ一丁になれるかい?
 
 
 
 
なんかよくわからない感じになってしまったけど
ぼくはパンツ一丁になることも出来ないし
それと同じように外に出ることができない
 
 
 
 
 
まぁ、もし家が火事になったりして
外に出るしか生きる術がないとしたら
ぼくは発狂してでも外に出るだろうけどね
 
 
 
 
 
 
それくらいのことが起きない限り
ぼくに外に出ることはできないんだ
 
 
 
 
 
 
でもある日
たった一言でぼくは外に出てしまうんだ
おかしい話だろ
 
 
 
 
 
それでも
ぼくにはそれはどうしようもなかった話なんだ
 
 
 
 
どちらかというと
ぼくにも外に出られないことに
ある種のプライドも持っていた
 
 
 
 
それなりの理由をどっかで求めていたんだ
だから、あんまり話さないお父さんに怒声を浴びられても
友達に声をかけられても
初恋の女の子とのエピソードをお母さんから話されても
 
ぼくはどこかで意地を張っていたと思う
 
 
 
 
「外から出られないなら、窓から出ればいいんだよ」
 
 
 
 
 
ぼくは全治1ヶ月の怪我をおいながらも
外へ出ることができたんだ