ももじろう story

短くて簡単な物語?を書いています(`・ω・´)ゞ

ぼくなんてダメさ

ぼくなんてダメさ
ダメな生き物なんだよ
 
 
ぼくは昔からそうだった
 
 
 
運動は苦手で
中学生のとき1.5kmマラソンをして
ぶっちぎりの最下位をとった
 
 
頭から滝のように汗が溢れだして
走ってる途中
どんだけしょっぱい思いをしたことか
 
 
周りからは
頭に水かけてどうしたんだ
なんてからかわれるし
 
女子からは、気持ち悪いとか
こそこそいわれてるだろうし
 
 
 
勉強もだめで
小学校の頃は、あそんで帰った後
決まって母親は「宿題しなさい」のなんの
 
 
やれと言われて
やりたくなるやつがどこにいるんだと
毎回毎回ふてくされていた
 
 
高校生になって
どうしても彼女がほしくてさ
やりたくてやりたくて
欲望の塊だった俺は
 
 
ない勇気をひねり出して
学年で一番かわいい
まゆこちゃんに告白をして
やっぱり振られて
 
 
 
それから、女の子に対して
前よりも苦手意識が高まって
 
もうそろそろ24になるおっさんがだよ
 
 
 
 
どうにか、就活で小さいながらも
ちゃんと内定とって。
小さい地元のスーパーだけどさ
 
意外と品揃えもよくてさ
金額は他のスーパーよりも少し高いんだが
客とコミュニケーションをとろうとかで
 
働いているときも、よくおばちゃんや
じいさんとかと
ぺちゃくちゃ話してんるんだよ
 
 
 
 
おふくろなんか
内定報告したら、すぐに買い物に出掛けてよ
おかしくなってたのか知らないが
鯛と間違えて、サンマを買ってきたんだぜ
 
 
どこをどう間違えたら、タイがサンマになるんだよ
 
いつもはさんざん、俺を馬鹿にしてくるくせによ
おかげで
ありがとうの一言も言えずじまいだったさ
 
 
 
 
大学卒業してからは
社畜だよ
毎日毎日
朝から晩まで働いてさ
 
 
俺は店長だから
先週若いバイトが
いきなり辞めやがって
 
代わりでも用意しておけって話だよ
俺の時間を返しやがれ
 
 
そんなわけで
俺の人生
良かったことなんかあんまりないんだよ
最近、生活してるのが疲れてきてさ
 
 
 
テレビとか、自己啓発の本なんかを見ると
自信をもちなさいとか
よく言うが
 
 
 
 
俺から言わせれば
そんなもんはくそくらえだ
自信をもちなさいだ?
 
 
 
自信がまるっきりないやつなんて
いないだろ
俺の友達だって
すっげぇ、卑屈でさ
「この世なんてなくなってしまえばいいのに」
が口癖のやつがいるんだが
 
 
そいつは、めっぽう
猫が好きでさ
 
 
 
猫といる時だけは
世界がバラ色みたいに輝いて見えるんだってよ
 
家に11匹猫を飼っていて
金もかかわるわ
散歩もしなくてはならないわ
 
 
 
おれはそいつが羨ましくてたまらない
俺にはそこまでして好きなものなんかないんだ
猫を11匹飼いたいとは
どう考えても思わなんいだがな
 
 
 
で、俺にも自信があるのかって言われると
正直そんな誇れるものはない
 
けど、俺は俺の人生をなんだかんがで
楽しんでいるし
 
 
 
たまに死にたいとか思うこともあるが
 
だが
俺の嫌いな部分なんか見たくもないのに見えてくるくせに
どっかで自分のことをすきでいる自分がいるんだ
 
変な話だろ
 
 
 
 
そういえば
なんで、俺スーパーで働いているのか
疑問に思ったんだが
 
 
就活してたころは
けれるところどこでもとにかく受けまくって
落ちまくって
 
 
なんだかんだ、気づいた頃には
スーパーにやたら、目がいってさ
 
 
おかげでもう少しで
日本中のスーパーを
全制覇しそうになったくらいだからな
 
 
べつにはじめから
スーパーに就職しようなんて考えてなかったんだ
 
 
 
 
それに嫌いでもないんだよな スーパー
なんかさ、スーパーって
基本、主婦や一人暮らしのやつら、毎週使うよな
 
 
ぜったいに必要なんだよ
飯を食うためには
 
 
それに小さいころ、母親からなんだかんだ
お使い頼まれたり
荷物持ちに連れられたりしてさ
 
 
見たいテレビがあるっていうのに
俺の気持ちなんて無視して、連れて行くんだ
 
 
 
 
だけど、意外と楽しいんだよな
ほら、スーパーの品揃えってさ
毎回毎回、同じようなものじゃん
 
 
肉が売ってるところには、肉がある
野菜が売ってるところには、野菜がある
 
 
 
だから、なんつうか安心するんだよ
 
なんつうか、スーパーには変わらない何かがあるんだよ
 
 
 
だから、好きなのかもな
それに、ちゃんと買い物について行ったら
母親は欲しいもの一つ買ってくれてたし
 
 
 
だから、まぁ
自信なんてもんは
誰にでもあるんじゃないのかって
 
それが誇れるものか
誇れないものかは
人によって変わると思うが
 
 
 
誇ってもいいだろって思えるようなもんは
誰にだってあるんだと思うぜ