ももじろう story

短くて簡単な物語?を書いています(`・ω・´)ゞ

小さな男の子の恋心

ぼくの隣に住んでいるおねえさん

ぼくよりもずっと、大人びていて

 

 

ぼくにとって憧れの人であり

ひそかに恋心を寄せる人である

 

 

 

ぼくはおねえさんよりも

ずっと背が小さくて

それが少しコンプレックスで

 

 

 

毎日、牛乳を欠かさず飲みながら

 

時折、背伸びをしてなんとか

 

大人に近づきたくて

 

 

 

ちょっと恥ずかしいんだけど

それはぼくと君との間の秘密

 

 

 

家をでるとき、決まって

ぼくはおねえさんとすれちがう

 

 

それも毎日毎日

まるで運命の赤い糸で結ばれているようで

ぼくにとっての大切な時間だ

 

 

 

じつは、ぼくの部屋の壁から、

隣の部屋から 聞こえるお姉さんのバタバタとした

忙しそうな音が聞こえてくるんだ

 

 

 

いつもは

お姉さんは一瞬さきに外に出て行くけど

 

 

 

たまに

ほぼ同時のタイミングでぼくとお姉さんは

顔を合わせる

 

 

この瞬間の、お姉さんの密かな笑顔が大好きだ

 

 

 

でも、お姉さんはいつも家を出る時間

ぎりぎりになるから、走って階段を下がっていく

 

 

ぼくはいつも

後をついていこうかと思うんだけど

なんかストーカーみたいで

 

 

ぼくは、恥ずかしくて誰にも言えない

 

 

 

臆病で、だけど

好きだっていう思いを小さく貯めこみながら

ぼくは今日も学校へ行くんだ

 

 

 

また、明日も出会えるようにと